「Google Earth」で地上を俯瞰するにあたり、誰もが一度は試してみたくなるのが、ナスカの地上絵ではないでしょうか。
私自身、このツールの存在を知って使うようになった当初にやってみたことがあります。
ですが、こればかりは雑誌やテレビ番組で見る鮮明な写真とは違い、モニターに映される画像には限界があるようで、はっきりと見ることはできませんでした。
地上では巨大に思える地上絵ですが、はるか上空から眺めると細い線画ですからね。
やはり、見るのに一番適した方法は、現地へ行って気球にでも揺られて眺めることなのでしょう。
今後技術が発達した暁には、インターネットでもリアルタイムの地上絵が見られるようになるのでしょうか。エンジニアさんたちに是非とも頑張っていただきたいところですね。
さて、もう一つの試してみたい俯瞰風景、万里の長城。
これはさすがによく見えました。
蛇がうねるように中国を囲む万里の長城は、宇宙からも見られる地球上の唯一の建築物といわれていました。
ですが、実際には地上の土色に紛れて視認するのは不可能とされています。
とはいえ、事実はどうあれ、宇宙からも見えると思われるほどに長大であることには変わりなく、そんな万里の長城が今日までに現存されていることが中国の人たちにとっては誇りでもあるのでしょう。
建てられた時代は場所によって分かれますが、多くの部分は主に明代。建てられた経緯は誰もが知っているとおり、北方民族の侵入を防ぐためでした。
しかしこれのおかげで侵入を完全に防げたかというとそんなことはなく、一度超えられてしまい、追い返した後に再び強化されたという歴史があります。
今となっては有数の観光地である万里の長城ですが、かつては熾烈な争いがそこで繰り広げられていたのですね。
ペルーにある古代遺跡マチュ・ピチュは「空中都市」との二つ名がついているとおり、非常に標高が高い所にあります。
当時の人たちが、なぜそんなところに都市を建設したのか、一体どうやって建設したのか、考古学に明るくない人でも気になるところではあるかと思います。ですが、青空と岩山を背景に広がるマチュ・ピチュを見たときには、そんな疑問など後回しにしてしまうのではないでしょうか。
石を積み上げて造られた都市は、山の峰という高山地にありながら面積は広く、迷路のように入り組んでいます。そして、積み重ねられた石を見ると、当時の建設技術が侮れないというこを、誰もが気付かされます。
古代遺跡らしく数々の謎をそこかしこに残している点は、歴史家の言うところの、ロマンの宝庫なのでしょう。
とは言え、科学が発達するにつれてそれらの謎は徐々に解明されつつあります。
高山に建設された理由が、太陽神に近くあるためという神話に関わることであったり、また暦の観測に適した地という理由であったり。またインカの王族・貴族の避暑地として利用されていたともいいます。
マチュ・ピチュが都市として機能していたのは実はそれほど古くなく、1400年代から1500年代の間で、スペイン人が初めてその地を訪れるまで、生活が営まれていました。ヨーロッパでの大航海時代です。ヨーロッパ人が海を渡ることに熱を上げている頃に、インカ人は空を渡るような地で暮らしていたんですねぇ。
この遺跡も行ってみたいところの上位に入るのですが、観光者のために交通の利便が整えられているとはいえ、きっと体力は必要なのでしょうね。
なにせ「空中都市」なのですから。