「Google Earth」で地上を俯瞰するにあたり、誰もが一度は試してみたくなるのが、ナスカの地上絵ではないでしょうか。
私自身、このツールの存在を知って使うようになった当初にやってみたことがあります。
ですが、こればかりは雑誌やテレビ番組で見る鮮明な写真とは違い、モニターに映される画像には限界があるようで、はっきりと見ることはできませんでした。
地上では巨大に思える地上絵ですが、はるか上空から眺めると細い線画ですからね。
やはり、見るのに一番適した方法は、現地へ行って気球にでも揺られて眺めることなのでしょう。
今後技術が発達した暁には、インターネットでもリアルタイムの地上絵が見られるようになるのでしょうか。エンジニアさんたちに是非とも頑張っていただきたいところですね。
さて、もう一つの試してみたい俯瞰風景、万里の長城。
これはさすがによく見えました。
蛇がうねるように中国を囲む万里の長城は、宇宙からも見られる地球上の唯一の建築物といわれていました。
ですが、実際には地上の土色に紛れて視認するのは不可能とされています。
とはいえ、事実はどうあれ、宇宙からも見えると思われるほどに長大であることには変わりなく、そんな万里の長城が今日までに現存されていることが中国の人たちにとっては誇りでもあるのでしょう。
建てられた時代は場所によって分かれますが、多くの部分は主に明代。建てられた経緯は誰もが知っているとおり、北方民族の侵入を防ぐためでした。
しかしこれのおかげで侵入を完全に防げたかというとそんなことはなく、一度超えられてしまい、追い返した後に再び強化されたという歴史があります。
今となっては有数の観光地である万里の長城ですが、かつては熾烈な争いがそこで繰り広げられていたのですね。
中国の蘇州という地、名前だけなら聞いたことがある人も多いかとおもいます。
「蘇州夜曲」という有名な曲もあり、当然世界遺産に認定されているところがあります。
正式名を「蘇州古典園林」といい、複数の庭園が登録されているのですが、実は私、蘇州という地名が有名なことから長い間街そのものが世界遺産なのかと思っていました。
それは私の単なる不勉強による勘違いだったのですが、建物ではなく、庭園が世界遺産であるという点は珍しいのではないでしょうか。
それだけに、ここも気になるところです。
蘇州は「東洋のヴェネツィア」とも言われています。つまり、水の都です。
中国の庭園で水が豊富とくれば、思い浮かべる花はやはり蓮でしょう。
寺の庭に咲く蓮の光景でしたら日本でも見られるでしょうが、中国では規模や建物の様式が違います。
中国4000年の歴史というだけあって、そういった様式には独特の深みがあり、文化的なものには惹かれるところが多いです。
水と蓮と中華建築、これらの組み合わせは古代中国に思いを馳せるには充分な要素ではないでしょうか。
中国には蘇州の庭園の他にも有名な庭園が多くあり、「中国四大名園」と冠される庭園があります。
そのうちの二つが蘇州の拙政園と留園で、これらはそれぞれ元代と明代を起源としています。
また、上記の二つと、宋代の滄浪亭と元代の獅子林の二つを加えたこれらを「蘇州四大園林」といいます。
どちらも優美な水の庭園なので、癒しを求めて訪れるには最適です。
日本人でありながら、日本の世界遺産について語ることを忘れておりました。
いや、気になるところがないというわけではありません。
むしろ、日本を知っているからこそ、世界遺産に認定されていないところでも行ってみたいと思うところがあるほどです。
国内でしたら、世界遺産めぐりができるでしょうか。
最低でも一週間はかけて京都の古寺めぐりをしたいと、本気で考えたことがあります。
桜の春や紅葉の秋は、おそらく人ごみに揉まれるほどに観光客でひしめき合うのでしょうが、きっと景観も美しいことでしょう。
国内なら、一度で多くをまわろうと思わずとも、人生のうち回数を重ねて旅行して、ひとところをじっくりと楽しむのもよいかもしれません。それならば、日本の四季折々の景観が楽しめますね。
先ほど京都を例に挙げましたが、私が国内で気になっているところは他に日光、紀伊山地、琉球のグスクが挙げられます。
日光は徳川家康ゆかりの地ですね。見ざる、言わざる、聞かざるの猿たちでも有名な社です。
紀伊山地は霊場という点に惹かれます。巨木に囲まれた山道を歩いてみたいものです。
琉球は日本でありながら異国情緒を含む、感覚的にも距離的にも遠く感じる地です。だからこそ興味を持つのでしょう。
日本にだって素晴らしいところはたくさんあります。
国内だからいつでも行けると思ってしまうと逆に機会を逃してしまうことになりかねないので、そんなことがないよう、確実な計画のもと旅行に踏み切りたいものです。
かの有名な、ダーウィンの進化論の地です。この諸島の生態系がヒントになって、進化論を提唱するに至ったという、エクアドル西沖の島々です。
要因となったのは、特異な地形や火山諸島であること、そこに住む動物たちにとって天敵となる他の動物がいないことによります。
そのため他からの影響を受けることなく、独自の進化を遂げることとなった原住生物たち。
有名なのは、ガラパゴスゾウガメやガラパゴスペンギン。野鳥は100種を軽く超えます。
このように自然に溢れているように思われるガラパゴス諸島ですが、自然遺産のもつ宿命か、人間が訪れるようになったことによる環境の変化という危機がここにもあります。
環境破壊はもちろんのこと、生態系の変化も少なからずゆるやかに訪れてきているというのです。
これも歴史の一部であり、ひとつの運命かと思う一方、もったいないと思ってしまうのも仕方がないことです。
ただ、どの動物にしても絶滅などということがないよう、これに関してだけは人間が気をつけなければならないことなのでしょう。
話は変わりますが、日本にも独自の生態系を持つという点でガラパゴス諸島と似た地があります。
小笠原諸島がそうで、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。
ですが、そこも人間が立ち入ることにより環境の変化が起き、今では絶滅の危機がある固有種も何種かあるといいます。
本場ガラパゴスと、東洋のガラパゴスにはこんなところも似ているのですね。なんとも皮肉な話ではありませんか。